ハリネズミ飼い方

ハリネズミ

小さくて愛らしい外見のハリネズミ。最近では、ペットとしての需要も高いどうぶつです。ですが、飼い方を知らずに飼育するのは「ダメ、絶対。」もちろんかわいいだけじゃペットは飼えない!ハリネズミカフェでも勤務したことのある私がハリネズミの飼い方や気をつけてあげたい病気のことについて解説します。

ハリネズミの飼育温度

現在日本で飼育が許可されているヨツユビハリネズミはアフリカ大陸に生息する種類のハリネズミで、一年を通して気温が35~20度の間で20度を下回ることがほとんどありません。そのためヨツユビハリネズミは冬眠をする機能が備わっていないといいます。基本的には暖かいところが好きなのです!

それなら暖かくしてあげればいいんだ、ガンガン暖房焚いていくぜ!と思った方、それもだめなのです。熱くなりすぎるとハリネズミたちは夏眠という仮眠状態に入ってしまいます。

ハリネズミは29,4度を過ぎると夏眠にはいるという事例があります。

そう!寒すぎても低体温症になってしまい、熱すぎると夏眠や脱水症状のリスクがあるのです。これを踏まえたうえで、ハリネズミの適正温度は25〜28℃なのです!

「温度を25℃前後にすれば飼えるんだ!でもエアコン必須じゃないかな・・・」と思ってる方もいると思いますが、ハリネズミのお家の中を25〜28℃にすればいいのです!

ハリネズミのお家の中を、パネルヒーターやペットヒーター25〜28℃で管理をしましょう。

ヒーターを置く場合の注意点としてはケージの左半分を暖かくする場所、熱くなりすぎたときに逃られるようにヒーターを設置しない場所を作ってあげましょう。

ただヒーターだけじゃ真夏や真冬はエアコンも稼働しないといけませんのでご注意ください!管理する際もケージに直接エアコンの風をあてないよう注意しましょう。

特に日中にお家を空ける場合ハリネズミことを思うなら、お勧めはやはり、ペットヒーターとエアコン管理です。ハリネズミが風邪をひかないためにも温度管理はしっかりと対策をしておでかけください。

ハリネズミのお手入れ

犬や猫はグルーミングやシャンプーをするけどハリネズミは?

ずばり!ハリネズミのお手入れは2つだけ!爪切り汚れたところをきれいにするだけです。

ハリネズミの爪は伸びすぎてしまうと、回し車に引っ掛かってしまったり・巻き詰めになってしまったりするので、定期的に爪が伸びていないかチェックしましょう!

爪の切り方は少し難しいかも知れません。ハリネズミの爪をよく見てみると血管が透けて見えるので、血管の通っていない先端のみを少しずつ切るようにしてください。爪切りが苦手な子が多いと思います。そんな時はハリネズミを金網などに乗せ、網目から出た足の爪を切る方法があります。ですが、金網からハリネズミが落ちないように十分に注意しましょう。

排泄物をこまめにするハリネズミですが、排泄物で汚れたままにしてしまうと不衛生で病気の原因になってしますので、濡れたタオルやティッシュなどで汚れたところを拭いてあげましょう。

それでも汚れが落ちない場合は、ぬるま湯を足が浸かるまで溜めて、手でお湯をかけたり・歯ブラシで優しく撫でてあげたりして汚れを落としてあげましょう。(お湯が目や耳、鼻に入らないように注意しましょう!)乾かすときはしっかりたおりドライしてから、ドライヤーを遠目で当てながら乾かしてあげましょう。※気温が低い時など乾かしている間に風邪を引いてしまう恐れがありますので、十分に注意してください。

ハリネズミの散歩

ハリネズミは外で散歩させる必要はありません!でも野生だと1日3〜5kgほど歩くほど、運動が大好きな動物さんです。ですのでケージの中には必ず回し車を設置してください。回し車だけじゃやはり運動量が足りない時がほとんどです。その時は「部屋んぽ」をしましょう!(部屋んぽとは、お部屋で散歩するという略称です。)部屋んぽをするときはお部屋の足元の温度、ハリネズミがイタズラしない物・小さな隙間などに注意して部屋んぽしましょう!

ハリネズミとのコミニケーション

ハリネズミはおもちゃを使って一緒に遊ぶということは難しいです。ですが名前を呼びながらおやつをあげたり、部屋んぽ中にトイレペーパーの芯やハンカチの中におやつを隠したりなどハリネズミの好奇心をくすぐるようなお遊びをしましょう。そうするとイキイキとした表情や本来の仕草なども見れるかも知れません!

ハリネズミの病気

ハリネズミがとくにかかりやすい病気としては、「皮膚病」「腫瘍」「歯周病」この3つです。

  • 皮膚病

ハリネズミは皮膚の病気が多く、中でも「ダニ症」と「真菌症」が多いです。「ダニ症」皮膚に小さなダニが寄生することで、針の付け根にかさぶたのようなフケがみられ、重度の感染になると針が抜け落ちてしまうこともあります。ハリネズミを家にお迎えする時に、動物病院で1度検診を受けておくと安心です。ダニ症の治療としては、動物病院で駆虫剤を滴下します。

次に「真菌症」フケが発生して針が抜け落ちます。悪化すると耳の周辺まで感染が広がり、皮膚の肥厚や乾燥もみられます。また、ダニ症による免疫機能低下に伴い、真菌症を併発する場合もあります。治療としては、動物病院で抗真菌剤を投与します。

  • 腫瘍

腫瘍には良性と悪性があり、悪性腫瘍は「ガン」です。高齢になってから発症しやすく、患部にしこりや腫れがみられ、体重の減少・食欲不振・元気がない・下痢・呼吸困難・患部出血などの症状が現れます。治療としては、手術による腫瘍の摘出、抗がん剤投与を行います。症状が悪化すると死に至る場合もありますし、小さな体に麻酔をかけるのも負担になるので、早期発見・早期治療が重要です。

・歯周病

歯茎が腫れる・歯が抜ける・口臭がする、などの症状がみられます。歯の汚れに細菌が繁殖することで発症します。細菌が全身を巡って肝臓や腎臓の障害を引き起こすこともありますので、治療は動物病院で麻酔をかけた後、歯石の除去や抗生剤の投与を行います。日頃からドライフードや昆虫など繊維質の多いおやつを与えたり・かじって遊べるおもちゃを与え、歯垢をとって予防できるので気をつけましょう。

他にも、「ふらつき症候群」「アレルギー」「夏眠」「消化器」「呼吸器」など様々な物があります。1番大事なことは、病気にさせないためにも、適正な飼育温度でハリネズミが快適に過ごせるよう、飼育環境を整えることです。大切なのは栄養バランスのいい食事とストレスのない環境、適度に運動させることを心掛けましょう。

ハリネズミの病院

ハリネズミは犬や猫と比べて、診察してくれる病院が限られてきます。ですが最近ではハリネズミを診てくれる病院が増えてきましたので、家の近くに診てくれる動物病院があるか事前にチェックしておきましょう!

ハリネズミを飼うときに必要なもの

ここまで読んで頂いて「是非、ハリネズミをお迎えさせてください!」と思ってくれたあなた!早速飼育用品を揃えましょう。

必要な飼育用品

  • ケージ
  • 回し車
  • 寝袋orハウス
  • 床材
  • フード
  • 食器、給水タンク
  • ケージ

ハリネズミ最も過ごす大切な場所です。ケージの素材は様々で、アクリルや網状のケージ、ガラスケージなどありますが、夏でも冬でも温度管理のしやすいケージがおすすめです。

  • 回し車

ケージ内のスペースだけでは運動不足になってしまうので、ホイール(回し車)を設置します。こちらもハリネズミには必須のアイテム。お部屋の中の幅をとらない安全な物を選んでください。

  • 寝袋orハウス

ハリネズミは基本身を隠して眠る動物です。季節によっても温度差があるので、ハウスも寝袋もどちらも持っていたほうがいいでしょう。ハリネズミが安心して眠れるベットルームを探してください。

  • 床材

ケージの中に敷く床材です。色んな素材の物があります。木のチップや、紙の物、ペットシーツなど、ハリネズミにもアレルギーなどがあるので色々なものを使いながら選んでいくのがベストでしょう。

  • フード

ハリネズミは偏食をする動物です。いわゆるグルメなのです。お迎えした最初はお迎えしたペットショップと同じフードをあげましょう。フードを変えたいのなら今まで使ってるのを半分、新しいのを半分と少しずつ変えてあげましょう。おやつをあげすぎると味を占めて普段上げてるフードを食べなくなるのである程度あげるものは決めておきましょう!

  • 食器、給水タンク

フードや水を入れる容器は、ハリネズミがひっくり返さないよう、ある程度重みがあるものがいいでしょう。お手入れは食器用洗剤で洗うだけです。水入れに関しては、ケージに引っ掛けられるボトルタイプのものもありますが置き型の方がおすすめです。

さあ、ハリネズミとの暮らしへ

いかがでしたでしょうか。ぜひハリネズミとの暮らしを楽しんでください!

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